あんたのどれいのままでいい

BABYMETAL中毒者の手記

(7)鼻で笑っていただきたい

前回の投稿で10代20代の若者を散々アジっておいて無責任もいいところだが、しばらくBABYMETALから離れることにした。

第1に、YUIMETAL脱退による欠落感が依然として埋まらず、今後埋まる見通しも立たないからである。3人のBABYMETALから数々の感動と興奮とをもらってきた身として、そう簡単に割り切ることができない。

第2に、この1年間あれこれ心配したり、落胆したり、憶測したりするうちに、わたしがBABYMETALに抱いていたファンタジーの大部分がへたってしまったからである。いったんファンタジーがへたると楽曲までもがどこか空々しく聞こえるのだから不思議だ。

第3に、プロテスト・ザ・ヒーローの来日公演中止に伴うメンバーのコメント、某フェスのステージに立つトリヴィアムを最前列で撮影したファンカム、先日2回目を観た映画『ボヘミアン・ラプソディ』などを通じて、やはりわたしは音楽と人間とが分かち難く一体化しているようなのが好きなんだなと再認識したからである。

ご覧の通りの体たらくと言うほかない。過去に囚われるのみならず、手前で勝手にこさえた幻想が消え失せただの何だのと嘆くばかりか、BABYMETALに望むべくもないものを望んでいる。鼻で笑っていただきたい。何なら口汚く罵ってもらって構わない──「ごちゃごちゃうるせえな! さっさと失せやがれ、ケツの穴みたいな顔しやがってこの野郎!」とか何とか、その他いろいろ。

畢竟ずるに近づきすぎたのだと思う。だからしばらく距離を置くことにした。そうしていつの日か、心の底からBABYMETAL大好きと言える自分を取り戻すつもりだ。何故と言って、そっちのほうが断然楽しいからである。


【お知らせ】
余程の動きがない限り、次回の更新は「涙のダウンロード・フェスティバル(前編)」になります。