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あんたのどれいのままでいい

とあるBABYMETAL中毒者の手記

ブリッジ☆ミュート

歪(ひず)んだギターの音がたまらなく好きだ。とりわけブリッジミュートのバイオレンスな鳴りにぞっこん首ったけである。

かつては避けて通っていたメタルの界隈に移り住んだのも、より変態的なブリッジミュートを欲しがった結果と見てまず間違いない。言い換えれば、それまで服用していたお薬が徐々に効かなくなってきたというわけだ。

何の話だこのブタ野郎とお怒りの方のために説明しておくと、ブリッジミュートとはエレキギターの演奏技術のひとつである。普通にジャーンと弾くのとは異なり、手のひらの側面で弦の端っこ(ブリッジ)を圧迫(ミュート)しながら弾く。そうすることで生肉の塊をどしどし叩っ斬るような、ヘヴィで、ブルータルで、なおかつタイトな音が出るという寸法なのだ。

BABYMETALの楽曲で言えば『メギツネ』の冒頭「デデデデッデッデデン」がブリッジミュートである。いったんそうとわかってしまえば何しろメタル音楽の基本なのだから、すべての楽曲でザクザクドバドバと変幻自在に鳴っているのが聴き取れるだろう。

わたしはそんなブリッジミュートの鳴りを偏執的に好む者である。

これをいかに変態的に並べてくるか、差し込んでくるか、混ぜ合わせてくるかが勝負の分かれ目になる。もともとメロスピみたいにすらすら流れていくようなやつよりも、長短いろいろの休符を散りばめて躍動的なニュアンスをつけた、すなわちグルーヴ感のあるやつのほうが断然好みである。


これは卓越している。見た目がゆるキャラっぽいから子どもや女子中高生に人気が出そうだ。惜しむべきはこの人たちがキャリアを重ねるにつれ退屈なニューメタルバンドになり下がってしまった点である。何故この知的で可愛らしい路線を続けなかったのか。


これは抜きん出ている。映像がご丁寧にも明示する通り、メタル音楽がダンスフロアに押し入ってくる旨のさわやかな楽曲である。「何じゃこりゃ!」と「かっこいい!」とを同時に味わえるSOADがわたしは大好きだ。どことなくBABYMETALに通じるものがあると思う。


これは際立っている。コーラス前のザックザクしたブリッジミュートが猛然と上げてくる。メタル音楽とラウドロックの境界線をあえてぼやかした上でキャッチーな歌モノまで放り込んでくるスリップノットもまた、BABYMETALとの類似性を感じさせるバンドである。

初めてYouTubeのリンクを貼ってみたのでドキドキが止まらない。いずれにしろわたしはもっと欲しい。もっともっとほら変態的で躍動感のあるブリッジミュートをふんだんに混ぜ込み散らかしたメタル音楽が聴きたい。

日々探しているのだがなかなか見つからない。何しろストライクゾーンが狭く出来ている。