あんたのどれいのままでいい

BABYMETAL中毒者の手記

(10)君に会いにゆこう

さいたまスーパーアリーナ公演のチケットが当たった。2017年の同公演以来、約2年ぶりのライブとなる。うれしいとか、楽しみだとか、やだドキドキ止まんないとかいう以上に、疲労感と安堵感とがクロスオーバーしたような妙な心持ちがする今日この頃である。

何しろわたしがライブを欠席するあいだ、BABYMETALにいろいろの出来事が起きた。ここでそれらひとつひとつを振り返るつもりは毛頭ないが、それにしたって、いや、それにしたってと天を仰ぎ見ずにはいられない。この2年間、BABYMETALが歩んできた道は、文字通りの道なき道、けもの道であり、もっと言えばいばらの道であったろうと憶測するからだ。

BABYMETALの苦闘をよそに、わたしはわたしで随分批判がましいことも書いた。距離を置いた時期もあった。もう無理と諦めかける瞬間もあった。自分をねぎらうつもりなど寸毫ないが、ファンとして平坦ならざる道を歩んできたと自負するところだ。しかし、何にせよ、とにもかくにもである──わたしはもう一度、女の子たちと神バンドに会いにゆく道を選んだ。

それぞれが紆余曲折を経たすえに、道はまたひとつとなり、わたしたちは再会を果たす。冒頭で述べた疲労感と安堵感とのミクスチャー的な心持ちとやらは、あるいはこうした経緯に起因するものなのかもしれぬ。

*日本公演のゲストが発表されました。アヴァターの初来日に淡い期待を抱いていただけに残念です。それはさておき──

第1期のBABYMETALは素晴らしかった。それじゃあ第2期のBABYMETALはどうなんですかと、さらにパワーアップしてるんですかと、やっぱり最新が最高なんですかと、あの第1期を上回ってこそBABYMETALは伝説になるんじゃないんですかと、このあたりをしかと確かめるつもりだ。確かめるも何も大はしゃぎのうちにライブが終わってしまうんだろうことは想像に難くないが。

さて、めずらしく字数が余ったのでYouTubeのリンクでも貼っつけてやろうと思う。まったくの偶然と言うほかないが、何しろ現在のわたしの心境にぴったりの楽曲があるんである。

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