あんたのどれいのままでいい

とあるBABYMETAL中毒者の手記

タイムマシンは実在する

部屋にフー・ファイターズのポスターが吊るしてある。引っ越して間もない頃に購入したものだから、かれこれ10年来の付き合いになる。

けれども10年前というと、わたしの音楽的関心はすでにフー・ファイターズを離れ、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジフー・マンチュー、サウンド・ガーデン、メタリカなどに及んでいた。では何故フー・ファイターズだったのか? どうして毎日嫌でも目にするポスターにフー・ファイターズを選んだのか?

まあ聞いてほしいーーそれはわたしがデイヴ・グロールという男を特別視していたからにほかならない。

何しろわたしがフー・ファイターズを聴いていたのは個人的に言って少々苦しい時期だった。糞溜めに胸まで浸かって朝昼晩カレーを食うような日々だった。そんな悩ましい日々に寄り添ってくれた楽曲たち、それらをこしらえたデイヴという男に、わたしはなおも恩義を感じていたのだ。だからこそポスターを部屋の壁に吊るしてルームメイト気分を味わうことにしたのである。

再出発の決意に満ちた1枚目、マジ半端ねえ名盤と評すべき2枚目、ポップなセンスが炸裂する3枚目、一転してストーナー方面に寄せた4枚目ーーデイヴこの野郎! あんたに何度泣かされたか!

先日、そんなデイヴ・グロール率いるフー・ファイターズとBABYMETALのズッ友写真が公開された。

わたしはそこに過去と現在とがひとつになるのを見た。かつてのヒーローが現在進行形の夢を後押しし、いっそう輝かしい未来へと送り出す瞬間を目撃した。

どうやらタイムマシンは実在するらしい。無論、それは厳密な意味でのタイムマシンではないが、しかし過去と現在とをしれっと結わえつけるの性質においてタイムマシン的な何かであり、おおらかな気持ちで見ればほとんどタイムマシンである。しかも有難いことに、わたしたちはそのタイムマシンに便乗することができるのだ。年齢、性別、国籍不問! 未経験者大歓迎! アットホームな雰囲気の現場DEATH!

まあ聞いてほしいーーそれはさながら巡礼の旅のようでもある。偉大な先人たちを訪ね、尊崇の念と、恩寵への感謝とを表明すると同時に、見果てぬ夢に向けてさらなる飛躍を誓う、一種の信仰的な道行きと言っていい。しかも有難いことに、わたしたちはその旅に便乗することができるのだ。

便乗ばかりしやがってこの野郎、少しは自分でも努力しろっつー話になってくるが。