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あんたのどれいのままでいい

とあるBABYMETAL中毒者の手記

祝・だいたい1周年

BABYMETALに出会ってだいたい1年が経過した。

相手が相手ならそれなりの贈り物を用意すべき局面である。「だいたい」などと言葉を濁さざるを得ない不行き届きについて、もっともらしい言い訳を案出すべき局面でもある。あいにくと言うべきか、有難いことにと言うべきか、その必要はこれっぽっちもない。

かわりにわたしは自問するーーおいブタ野郎、お前はこの1年間「どれい」の名に恥じぬ忠誠心を呈してご主人様に尽くしたか?

これがそうとも言い切れない。何しろ今年の2月と3月、わたしはBABYMETALをほとんど聴かなかった。ときおり思い出したかのように映像作品を眺めては、「はあ、めんこいなあ」と溜め息をつく程度だった。

不安である。一種の強迫観念的な不安がBABYMETALを遠ざけたのであるーーもしかするとわたしは自分を甘やかすのではないか? このままポップで楽しくて可愛らしい音楽ばかりを聴き続けたら、いつか脳味噌がゆるゆるになってしまうのではないか?

3月下旬の肌寒い夜だった。仕事を終えたわたしは心身ともにくたびれ果てていた。のろくさとした足取りで駐車場を横切り、車に乗り込んでエンジンをかけたとき、ふと、アルコール依存症患者のいわゆる頭脳明晰な一瞬とやらが訪れた。そうしてわたしは自分がなすべきことをはっきりと理解したのだったーーよし、しばらくぶりにBABYMETALを聴こう。せっかくだから遠回りして帰ろう。

自宅に帰り着く頃のわたしがどんな心境だったか?

まったくの偶然ながら、そのときの心境はジ・ミッシェル・ガン・エレファントの名曲になぞらえることができる。天国へ引っ越して久しいアベフトシ師匠のツンデレMCを含むライブ動画を、ここに満を持して紹介したい。


翌朝、エネルギッシュに目覚めたわたしは、洗面所の鏡に映る奇妙なヒゲを生やした中年男について、おおよそ以下のような洞察を得たーーどうやらこのおっさんの心と身体とは、依然として強く、激しく、ほとんど滑稽なまでにBABYMETALを求めるらしい。BABYMETALでしか得られない特別な何かを細胞レベルで必要とするらしい。おお、なんというブタ野郎。

そんなわけで祝・だいたい1周年である。