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あんたのどれいのままでいい

とあるBABYMETAL中毒者の手記

音楽の話をしようぜ

その他いろいろ
身近にBABYMETALファンを発見した。聞くところによると東京ドーム公演の赤いほう(9月19日)に出席したという。

わたしは内心高々とキツネサインを掲げながら、いまにも駆け出さないばかりの勢いでその若者のもとへ向かった。何しろ聞きたいことが山ほどある。ファンになった経緯は? 時期は? 第一印象は? もう後戻りできないと感じた瞬間は? いちばん好きな楽曲は? ほかにどんな音楽を? その他いろいろ。

結論から言って、わたしはその20代の男の子を若干引かせてしまったようである。

その後も今日に至るまで、露骨に拒絶する様子はないものの話を振ってくるでもないし、すべてはわたし次第なのか何なのか知らないが、あやふやな態度と距離感とを立て通しておられるのだからちょっと困ってしまう。

相手をゴリゴリのメタラーと思って恐縮しているのではないか、というのが取り次いでくれた人の見立てである。しかしもしかすると、おっさんマジきもいんですけど的な、たまたま音楽の趣味が同じだからって馴れ馴れしくすんなよ的な、いかにも若者らしい尖ったメンタルを発揮するのかもしれないし、そんなものは手前の被害妄想にすぎないのかもしれない。

いずれにせよ残念だが仕方あるまいと半ば諦めていた矢先、思いがけない展開があった。件の取り次いでくれた人というのが実はゴリゴリのメタラーで、わたしたちはちょくちょく音楽の話をするようになったのだ。

その人は元ヴィジュアル系バンドのベーシストである。わたしなんかよりもずっと本格的な音楽活動に取り組んでいた経歴の持ち主である。メタル音楽全般に造詣が深く、BABYMETALに関しては当初こそ懐疑的な意見を差し込んできたものだが、最近はご家族の影響からか、だんだんと態度を軟化させるようである。

先日などは4歳の娘さんに「4の歌」を弾いてくれとせがまれたらしい。

なんという可愛らしいエピソードだ! しかも恐ろしく真っ当な感じがする! 独身のおっさんがよんよん言っているのとはわけが違う! 絵面的にもストーリー的にも違いすぎて笑えてくる! さすがにこれは少々自虐的にならざるを得ない! ハハッ! ぐずぐずしやがってこの野郎!

何にしろ話題は尽きない。音楽というのはあったかいものであり、どことなく焚き火を囲んでいるような気分になる。いくつになってもこうして音楽の話ができる人間でいたいと思う。