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あんたのどれいのままでいい

とあるBABYMETAL中毒者の手記

周囲の反応

先日、同僚にBABYMETALの話を振ってみた。若い頃メタラーだったと聞いていたから、あるいは多少の理解や関心が得られるかもしれないと考えたのである。

同僚はまるで値踏みするかのようにわたしの顔をじっと見つめたあと、「ああ、あのきゃりーぱみゅぱみゅみたいなやつだよね」と言った。

頭上に巨大なクエスチョンマークを浮かべるわたしをよそに、同僚は言い募った。「まあ、きゃりーぱみゅぱみゅは◯◯のパクりなんだけどね。◯◯って知ってる? マジで? 知らない? 昔のアイドルだよ。とにかく聴いてみて。きゃりーぱみゅぱみゅにそっくりだから。なるほどなあ、やっぱり流行りは繰り返すんだなあ」

ちょっと待て。こいつは、いったい、何の話をしているのだ。

わたしは「へええ、そうなんですか」とだけつぶやいて、早々に会話を打ち切った。あまりにも馬鹿々々しすぎて抗弁する気にもならなかった。そうして誤った相手に誤った話題を持ちかけたことを心の底から後悔するのだった。

1ヶ月ほど前の話になる。遠く離れた場所に住む姉とメールのやり取りをするなかで、うっかりBABYMETALの名前を出してしまった。

すると、何者だ、どんな音楽なのだ、YouTubeで見てやるからおすすめを教えろと返信があったので、初心者向けと思しきタイトルをいくつか見繕った。

おおよそ半時間後に返ってきた絵文字だらけのメールには「見たよ! コンココンコン!」なる謎の擬音に続いて、「でもすごく若いよねー。いくつなの?」と書かれてあった。

わたしはBABYMETALが本格的なメタル音楽を標榜および展開するグループである旨を強調したうえで、確かに女の子たちは若い、かなり若い、ある意味ドン引きするほど若いかもしれないが、メタル音楽として相当出来がよろしい、だからこそ夢中で聴いているのだと半ばハラスメント的な長文を送り返した。それに対する姉の反応は以下の通りであった。

「へー、これってメタルなんだ。ていうか誰が作曲してるの? ヒャダイン?」

ご理解いただけただろうか。BABYMETALを取り巻く環境は、こと絶対的ホームの地であるはずの日本国内において、あまり良好とは言えないのが現状である。

何しろきゃりーぱみゅぱみゅヒャダインが出てくる。