あんたのどれいのままでいい

とあるBABYMETAL中毒者の手記

しばらく休む

ブログの更新を一旦停止する。この半年ほど窮屈を感じつつもどうにかこうにか更新を続けてきたが、ここらでしばらく休むことにした。偶然のいたずらである。もしくは身から出た錆である。さすがに迂闊だった。あの文章さえ書かなければ知らぬ存ぜぬのていで…

佐助稲荷神社

鎌倉の佐助稲荷神社を訪ねた。瀟洒な家々の左右に軒を連ねる曲がりくねった路地をしばらく歩くと、新緑と鳥居の朱塗りとが織りなす鮮やかなコントラストが目に飛び込んできた。 例によって内心のみだりにざわざわする道行きである。いわゆる潜在意識がいくつ…

祝・だいたい1周年

BABYMETALに出会ってだいたい1年が経過した。相手が相手ならそれなりの贈り物を用意すべき局面である。「だいたい」などと言葉を濁さざるを得ない不行き届きについて、もっともらしい言い訳を案出すべき局面でもある。あいにくと言うべきか、有難いことにと…

『LIVE AT TOKYO DOME』レビュー

「人間というのはここまでいけるのか」ーーこれが率直な感想である。であるが、まずもってRED NIGHTとBLACK NIGHTの双方について所感を述べておきたい。【 RED NIGHT 】あらためて映像で観ると途方もない舞台セットである。歌と踊りとに加えて、あれを上った…

エキセントリックな感動をあなたに

かれこれ半年ほど前、「BABYMETALは何故泣けるのか」という文章を書いた。ズッキーニサイズの1本糞をひねり出すに等しい難業であったと記憶するところだが、いまになって読み返すと何だか少々物足りなく感じられる。とっつきやすさやわかりやすさを優先する…

アヴァターの話

BABYMETALが表立った動きを見せない今日この頃、わたしはスウェーデン出身のヘヴィメタル・バンド、アヴァターに夢中である。アマゾンの野郎が相変わらず愚図々々しているので、不本意ながらひとつ飛ばして最新アルバムを手配した。するとヴァッケン・オープ…

いわゆるロス疑惑

BABYMETALがステージ裏へ引っ込んで1ヶ月余りが経過し、日常はかつての落ち着きを取り戻しつつある。わたしは日々適量のメタル音楽を聴き、週に数本の映画を観て、毎晩自然とまぶたが閉じるまで本を読んでから、いびきと寝言と寝返りの世界に落ちていく。先…

見ーつけた!

日々の音楽漁りに一定の成果が見られたので以下に報告する。(1)Watcha-And The Beat Goes On - YouTube某所で紹介してもらったフランスのニューメタル・バンド。聴いた瞬間「これだああ!」と小躍りした。ディスコとメタルの見事な融合と評すべき快作であ…

BABYMETALはヘヴィメタルか?

愚問である。メタル歴10年弱の鼻垂れ小僧にさえ、自信満々でこう断言することができる。お嬢さん、ご安心なさい、あれは正真正銘のヘヴィメタルなんですよと。しかし一方で「BABYMETALはメタルに非ず」と息巻く人々が世界中に数多く存在する。彼らの主張は…

アイドルってすげーなー

これまでに何度となく述べた通り、わたしはアイドルを度外視して生きてきた。それは人生のかなり早い段階で「興味なし」の箱に仕分けられた何だかんだのひとつなのだった。ところが昨年の春、状況は一変した。女の子たちの画像で日々目方を増すスマホひとつ…

メタリカさん

若い頃のわたしはヘヴィメタルを毛嫌いしていた。生まれて初めて見聞きしたメタルバンドがあのエックスだったからである。見た目、音楽性、世界観、何もかもが生理的に無理であり、足がすくむほどの文化的隔絶を感じた。そうして「ヘヴィメタル=化粧した男…

2枚のアルバムを語る

今日までにBABYMETALのアルバムを2枚合わせて500回は聴いたはずである。繰り返し聴くなかで当初はぐにゃぐにゃしていた印象や評価が少しずつ固まってきた。ここらでそれぞれを総合的に語ってみたい。1枚目の『BABYMETAL』は「メタルとアイドルの融合」…

今年の漢字は「狐」

わたしが所有するBABYMETALのアルバムに異変が生じている。台風16号が関東地方に大雨を降らせたあの夜からというもの、ライブ盤に勝るとも劣らない生々しい音を鳴らしてよこすようになったのだ。記憶である。いまだ胸のうちにくすぶる東京ドーム公演の記憶…

いまなんじぇーい!

BABYMETALを観たり聴いたりしていると、大はしゃぎする意識に一瞬の空白が生じることがある。そうして以下のように自問するのだ。「俺はいったい何をやっているんだ?」何しろ向こう側とこちら側とのギャップが尋常ではない。かたや想像の世界から抜け出して…

BABYMETALの健康効果

通勤中はもっぱらメタル音楽を聴く。往復40キロのドライブだから、毎日ざっと2時間分のお薬を服用しているわけだ。春に出会って半年余りはBABYMETALのみを聴いていた。重度の中毒ないしは依存状態に陥っており、もっともっとホラが止まらないのだった。し…

『LIVE AT WEMBLEY』レビュー

当初は購入を見送るつもりだった。東京ドームの2枚組まで待とうと考えていた。何でもかんでも出たら買うなんて姿勢は主義に反するからだ。ところが1週間ほど前である。はたと我に返ったわたしは、自分が何やら嫌に黒光りする薄っぺらな小箱をテレビへ接続…

やあ、久しぶり

かれこれ10年近く邦楽を聴かなかった。わたしにとっては洋楽のほうが断然面白いからである。耳触り、馬鹿馬鹿しさ、アブノーマル感、何じゃこりゃ感、控えめに言ってすべてが雲泥の差だからである。それに加えて、いつしかわたしは日本語の歌詞を邪魔臭く…

ブリッジ☆ミュート

歪(ひず)んだギターの音がたまらなく好きだ。とりわけブリッジミュートのバイオレンスな鳴りにぞっこん首ったけである。かつては避けて通っていたメタルの界隈に移り住んだのも、より変態的なブリッジミュートを欲しがった結果と見てまず間違いない。言い…

BABYMETALは何故泣けるのか

2014年7月5日の午後8時過ぎ、わたしはどこで何をしていたのだろう。おおかたサッカー中継でも見ながら食後のデザートを頬張っていたに違いない。ちょうどその頃、女の子たちはソニスフィア・フェスティバルのメインステージに立っていた。『BABYMETAL…

あなたに会えてよかった

「はあ、ドーム最高だったなあ」最近やけに独り言が増えた。小さく折り畳んで引出しの奥に突っ込んだはずの心の声が、どうやら漏れ出してしまうらしいのだ。何しろくすぶっている。わたしの胸はいまだトーストみたいにあったかだ。「またライブ行きたいなあ…

東京ドーム公演(ブラックナイト)ライブレビュー

あいにくの荒天にも関わらず、東京ドーム周辺はファンでごった返していた。半分以上がおっさんである。おっさんの図鑑が作れそうなほどである。一方で意識の高そうな若い男女、かつてのバンギャかもしれないお姉さまもいる。親子連れ、仲良くお越しの老夫婦…

東京ドーム公演(速報)

BABYMETALの東京ドーム公演(20日・ブラックナイト)に行ってきた。結論から言って最高だった。終始トランス状態で大騒ぎしていたから細かいことはほとんど憶えていないが、とにかくキンキラリーンだったと言うほかない。わたしは正式に女の子たちの奴隷に…

いよいよ東京ドーム

BABYMETALの東京ドーム公演がいよいよ明日、明後日に迫った。わたしは20日のブラックナイトのほうへ出席する段取りとなっているわけだが、お約束ながら「やだドキドキとまんなーい!」というのが現在の偽らざる心境になる。何しろ初めての生BABYMETALであ…

危なーい!

信じられますか? わたしはBABYMETALを聴くようになってしばらくのあいだ、女の子たちがやたらとかわいいことに気付かなかった。歌や踊りに半ば暴力的な可愛らしさを感じていたのは確かだ。しかしそれはあくまで全体から受ける圧力のようなものであって、個…

BABYMETALは遍在する

BABYMETAL漬けの日々に一抹の不安を感じた。何しろわたしはチューインガムの味が永遠に続くものではないことを知っている。幸せの絶頂にいるときほど不幸せな未来を空想するのが人間の性でもある。「消費の速度は適正か?」とこのように自問したわたしは、当…

とんでもなく頼もしい

BABYMETALが現在もカラオケでライブをやっていたらと考えることがある。ここまで夢中になれただろうか? ライブDVDやネット動画を繰り返し観ただろうか? まして東京ドーム公演のチケットを手に入れただろうか?何しろ人間の半分はつまらない偏見、ろくで…

東京ドーム

東京ドーム公演のチケットが当たった。まさかの急展開に自分でも驚いている。何しろ当初は静観する構えだった。へええ? 東京ドーム? 2日で11万人? いいなあ、さぞかし盛り上がるんだろうなあ、いつか生で観てみたいなあBABYMETAL、といった具合に得意…

まさかの踊りレビュー

人前で踊った記憶となると小学校の運動会までさかのぼらねばならない。子ども心に「もう二度と御免だぜ」と思った。何しろ自意識と羞恥心とが人一倍たくましい。悪党に銃を突きつけられ「踊れ」と脅迫されたとしても断固たる態度で棒立ちを貫く、それがわた…

猫といい勝負

「あざとさ鑑定士」という国家資格をご存じだろうか。わたしがこの難関資格を17歳と8ヶ月、すなわち当時の最年少記録で取得したのには理由がある。謎のアレルギー体質で子どもの頃から苦労が絶えなかったからだ。自然体をよそおう表向きとは裏腹に、計算…

東伏見稲荷神社

車で1時間ほどの界隈にちょっと有名なお稲荷さんがあるというので行ってみた。何でも例の伏見稲荷大社から分霊してもらって建てた神社なんだそうだ。境内に足を踏み入れた瞬間、わたしの脳内で『メギツネ』の再生ボタンが押されたことは言うまでもない。わ…

ほとんど魔法

わたしの見立てによれば、メタル音楽はマッチョイズム(男っぽさの誇示)とナルシシズム(自己陶酔)の混合物である。その混ぜ合わせはバンドや楽曲によっていろいろだが、例えば「あのバンドは7:3の割合でナルシシズムが強いね」とか、「やつらは8:2…

『METAL RESISTANCE』レビュー

1. Road of Resistanceレジスタンスという言葉には何かしら特別な響きがある。そうしてこの楽曲には、数分前の自分を、いや、数秒前の自分さえも置き去りにする凄まじい牽引力がある。ミキシングがまずくてシャバシャバ聞こえるのが残念だが。2. KARATEメイ…

『BABYMETAL』レビュー

1. BABYMETAL DEATHメタル稲荷神社へとつづく長い参道をイメージさせる楽曲。鋼鉄の鳥居をくぐるたび、kawaiiメタルの聖地に足を踏み入れる喜びと畏敬の念とを強くするのだ。2. メギツネ日本音楽史に燦然と輝く金字塔。日本の伝統文化をふんだんに落とし込ん…

(5)出来上がる

先日、当て逃げをやられた。白のワンボックスである。赤信号で停止したわたしの車にドスッと追突しておきながら、右折信号が青だったのをいいことに、猛烈なスピードで右折して逃げていきやがった。わたしはすっかり取り乱してしまった。あの糞野郎のナンバ…

(4)崩壊寸前

BABYMETALの2ndアルバムを聴いたわたしは胸焼けを起こした。『Road of Resistance』のライブ動画にすっかり魅了され、半ば衝動的にアルバムを買ってはみたものの、全体を通して聴いた印象は「甘ったるい」の一言に集約された。何しろkawaii要素が強すぎる。…

(3)涙

しかし、わたしはかろうじて土俵際に踏みとどまった。まあ落ち着け、ちゃんと聴いてみろ、よおく耳を澄ますんだ、ふとそんな声が聞こえたような気がしたからである。仰せの通りによくよく聴いてみると、女児の奇妙な掛け声、リードヴォーカルの真っ直ぐで透…

(2)再会

約1年の空白を経て、わたしはBABYMETALとの再会を果たした。某掲示板のニュース記事か何かだったと記憶している。記事の最後にはYOUTUBEへのリンクが貼られていた。前回に同じく、アイドルなんか願い下げだぜとマッチョな自分を気取ったわたしは、ところが…

(1)出会い

わたしがBABYMETALの存在を知ったのは2015年の春頃だったと記憶している。インターネットという名の糞溜めにキラリと光るそのアルファベット9文字は、わたしの想像力をいたずらに刺激した。ありていに言ってニワトリ並みの想像力をである。ははーん、さ…